2022/04/14 18:38
こんにちは
今日は浅煎りの焙煎についてお話したいと思います。
まずは焙煎についてから少しだけ…
コーヒーの焙煎をご覧になった方はあまり多くないかもしれません。
私達も自分たちが製作するまでは、お仕事でしか見ることがなく限られた機会でした。
焙煎はさくらんぼのようなコーヒーチェリーの不要な部分を除いて、乾燥させた生豆に
熱(熱風や直火などいくつか種類があります)を加えて生豆の持つ水分を減らすことです。
熱を加える過程で表面から中まで焼かれ、生豆のライトグリーンから黒色まで8つの段階に分けられ大まかに区別されます。
豆表面の色は焼きの目安とされ、中の水分量もそれに伴って変化しているとされています。
生豆→ライト→シナモン→ミディアム→ハイ→シティ→フルシティ→フレンチ→イタリアン
と焼き色に名前がついていて、目安となっていますが厳密な規定があるというよりは各店で
「うちの浅煎りはライトからミディアムの範囲」といった区分けになります。
(お豆の品種や焙煎時の環境によって異なることがあります)
ではそれを踏まえて、DODOの浅煎りについてのお話に戻しましょう。
DODOは焙煎の具合を「浅煎り(フリル)」「深煎り(デニム)」「鬼深煎り(ドレス)」と分けています。
浅煎りの範囲はライトからミディアムカラーを目標としています。
しかし、先にご説明したように特に当店では曖昧になっています。
その理由はお客様の好みによって出来るだけ柔軟に製作したいから。
ある方はライトより更に浅煎りのゲイシャをお好みだし、
ある方はほとんど深煎りに近い状態の焙煎をお好きということもあります。
では浅煎りの特徴は?
●まず一番の特徴としては香りです。
火の入りが浅いので、フレッシュな状態であることが多く、豆の個性が残りやすくなります。
深煎りの豆から感じられる甘い香りとは異なり、スパイシーだったりワインみたいだったりします。
香りに特徴があるお豆は浅煎りでお薦めしたくなりますね。
浅煎りならではの香りは飲んで鼻に抜ける時に楽しめます。
●そして火の入りが浅いということは水分量が高い、ということになります
これは深煎りの豆の乾燥した状態とは異なり、豆の中に成分が詰まった状態です。
手巻きの場合、ハンドルが重く感じたり、刃が傷んでしまうこともあるかもしれません。
手巻きでこのような症状でご不安…という方には当店での挽きをお薦めしております。
●豆の中に成分が詰まっているというのは水の通りが悪い(悪い、という単語がいいか迷いますが)
ということになります。焼きが進み、乾燥して成分が蒸発してまるでスポンジのような形になった深煎りと比べると
スポンジでいう穴が少ないのです。
なのでドリップする際にお湯がすいすい通ってしまうような感覚になるかもしれません。
さっぱりがお好きな方はこの淹れ方が合っている、ということもありますが、
浅煎りの時は十分に時間をかけて蒸し、焦らずゆっくりと旨味を挽きだせたら最高!
淹れる時の量も深煎りより気持ち多め(いや、たっぷりと言いたい)で淹れてあげたいです。
(DODOのドリップパックは煎り方によって中身の量を変えています)
●味としては苦みよりも酸味。コクより香りを美味しく楽しめる焙煎ですね
まとめ
浅煎りは…
水分量がたくさんだから、挽きにくい
火があまり入っていないからフレッシュな香りを楽しめる
淹れる時は蒸し時間と量をたっぷりと
といったところですね。
皆様のコーヒータイムのお役に立てたら幸いです。
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ではまたの機会に深煎りのお話をしたいと思います。